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外資の3倍速仕事術

『外資の3倍速仕事術』 by 奥井規晶 05月11日(火)

テーマ「最近、読んだ本を教えて!(2844)」
【共感できる元IBMのSEがトップ・コンサルタントを極めた方法】

GWも終わり、今年の計画をつめた今、気になるのは、「どうやって実行するのか」です。当面、仕事を続けながら、情報起業をやろうかと思っています。すると、今の仕事に時間をかけないで、どうやって、成果を出すかが課題になります。

考えた結論は、3つ。まず、時間を売る業務でなく、知識を売る業務にシフトすること、次に、最終目標を明確にして、それとのシナジーを狙うこと、最後に、とにかく、効率を上げることです。

その最後の「とにかく、効率を上げる」のに、強力に役立ちそうな本が、本書です。著者は、元IBMのSEで、外資系のコンサルタント会社に、転職した時の体験が元になっています。

以前、『IT Pro』という雑誌に、印象的な記事を書いていたのを目にしたことがありすます。その印象的な記事は、100ページのプレゼン資料で、実際に、評価を決めるのは、3ページ程度で、その3ページに力を入れなさいというものでした。本書でこのことを「百ミツの法則」という名称でよんでいます。

この「百ミツの法則」は、プレゼン資料だけでなく、仕事をする上での多くの事が、実は、3つのポイントに集約されていることを、実例を示して説明しています。

一つだけ、例をあげると、経営者がプロジェクトをチェックするポイントは、まず、プロジェクトが予定通りか、次に、リスクは何か、最後に、経営者がすべきことは何か、という3点です。

そして、この3つのポイントは、どのようにして、得られるのでしょうか?それも、3つのポイントに集約できます。

1.タテ・ヨコ思考
 ポジショニング・マップですね。
 軸を2つ取って、その二軸に、有効な尺度をあてはめ、4つに区切り分析します。
2.So What ? × 3
 トヨタ流にいうと、なぜを三回でしょうか。
 What、Why、Howのについて、三回問いかけると、真の原因、本当に有効な方法が見えてきます。
3.3軸理論
 1と2から得られた結論を、時間軸を変化させ、立場の違う視座から見て、得意分野の事柄に置き換えることにより、深みのある考えに達します。説明する際にも、相手の納得感が上がります。

ただし、この「百ミツの法則」を利用する時、他の多くの人が、「絨毯爆撃」で、仕事をこなしている中で、「ピンポイント爆撃」を行う勇気を持つ事が求められます。言い得て妙ですね。

外資の3倍速仕事術~「できる自分」へのムダ消しレッスン!
著者:奥井規晶、出版社:日経BP社/日経BP出版センター

『TQ』 by ハイラム・W.スミス 05月06日(木)

テーマ「最近、読んだ本を教えて!(2844)」
【年度の始めは、フランクリン・プランナーと本書でなりたい自分に計画。】

フランクリン・プランナーを使用している私にとって、TQは、教科書的な本と言えます。約400ページと比較的ボリュームがあり、さらに、ハードカバーということでもあり、とっつきにくいのです。ようやく、読めましたので、紹介します。

冒頭に、本書の目的が示されています。それは、「心のやすらぎ」を得ることです。「心のやすらぎ」は、最高の心の状態です。自分の価値観に沿って、日々の行動がコントロールされている状態だからです。それを得るために、時間管理するのです。

言葉として、印象的なのが、「自分の価値観に順応すること」です。これは、何かというと、何も考えてない状態では、他人の要求や周りの環境から、知らず知らずのうちに、影響を受けます。そうではなくて、自分の行動が自分の価値観に沿うように、意識して、自分に適応させなければ、「心のやすらぎ」を得られません。その大切さを表すために、特別な言葉を使用しています。

自分の「価値観」を見つける具体的な方法は、残念ながら、一つしか提示されていません。それは、「I型鋼の上を歩けますか?」という質問を課すことです。高層ビルの間にかけられたI型鋼(線路の片側の形をしたモノ)を渡るに必要な理由を探せというのです。多くの子供を持つ親にとっては、子供が一つの理由になります。

私は、本書の言葉の中から、「価値観をみつける」ヒントを見つけました。その言葉は、「完成したハイムライム・スミス」という著者のミッション・ステートメントのタイトルです。完成された自分をイメージするというのは、想像力をかきたてられます。究極のあなたはどんな能力をもって、どんな状態で、何をしているのでしょうか?

少しずつ、完成された自分に、近づけるように、本来の自分で入れる時間を、少しずつ、日々、増やしていくことは楽しいと思いませんか。本書の後半に、著者が会ったある偉大な人のことばとして、次を紹介しています。

「本来の自分でいなさい。それも、完璧にね」

いいですね。不完全な他人では、成功するはずがないですよね。万が一、成功しても、楽しいとは思えません。

本書は、自分の価値観に、従って、長期目標、中間ステップ、日課へとブレークダウンする方法が解説されています。

年度のはじめは、このような本を読むのにいい時期です。







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